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えば、事業をより大きな力で進めることができ、事業を成功や成長に導ける
のではないか
。
いまや私のスタイルにおいて重要な要素である、「チームで取り組む」と
いう発想に出会えた瞬間でした。
「リサーチのスペシャリスト」と名乗らない
私は、自分のことを「リサーチのスペシャリスト」とは形容しません。
もちろん、UX リサーチャーという職種ならではの専門性を発揮すること
は大前提です。ただ、組織の中で専門家を名乗り続けていると、調査に関係
ないことは話しかけづらいと遠慮されるかもしれないと考えました。
心配しすぎかもしれませんが、UX リサーチャーの仕事ぶりを知ってもら
うためにも、あまり壁を作らない方が良いと思っています。むしろ、他の職
種に越境したり、越境されたりすることも歓迎
しています。
第
3 部で具体的にお伝えしていますが、私は組織のメンバーにリサーチ企
画タイミングから積極的に関わってもらい、一緒に進めるような型を作って
きました
。
そんなことをしたら、UX リサーチャーとしての存在意義が損なわれるの
ではないか、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。調査活動こそ、
UX リサーチャーの専門家としての価値が発揮される部分です。それを別の
職種に担ってもらうなんて、と。
確かに、ある意味、価値を発揮できていないかもしれません。
私個人としては、
もしメンバーがユーザー視点を率直に受け取れる状態な
ら、メンバーを巻き込んで企画・進行する方が、よりリサーチが活きた状態
になる
という仮説を持っています。
事業活動を担うメンバーの業務をユーザー視点によって下支えし、パ ...