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第
4
部
―
リサーチを継 続させる
るといろいろなことに気づきます。
「お金についてここまで人に話すことはない。どこまで話せばいいんだろ
う」
「これまで意識してなかったけど、パートナーの方が家計管理してるんだ
な」
「この話、社内だからいいけど、他のユーザーだったら、話したデータが何
に使われるんだろうって思うかも?」
など、人によって様々な感想を持ちます。
ユーザーに投げかける質問一つでも、ユーザーがどう受け取るかを考え、
話しにくいところはないか、投げかけられること自体が嫌な体験にならない
かなど、ユーザーに敬意と誠実さを持って質問できるかを
UX
リサーチャー
として日々考えていますが、そういう目線を知ってもらうのも狙いです。
事業活動の中では、ユーザーにこんなことを尋ねたい、という視点からい
ろいろ考えていくと思います。その時、
実際に尋ねられたらどう思うか?と
視点をずらして立ち止まる
ことが可能になります。
この本をお読みになって、自社でも取り組んでみたいと思った方は、
普段
ユーザーに聞いている内容をベースに質問項目を考えてみるといい
と思いま
す。認知経路や情報収集の進め方などにフォーカスするのもいいですね。
場合によっては、その時に動いているプロジェクトに関連するインタ
ビューの社内対象者として協力してもらうこともあります。新規事業検討の
際に、特定のテーマについて質問し、オンボーディングインタビューの内容
をプロジェクトにフィードバックすることもあります。
このタイミングで、リサーチで得た情報の取り扱い方を案内します
(第9
章で詳説しています)
。
自分で身をもって感じてもらったように、私たちがリサーチを通じてお聞
きしている内容はユーザーにとって大事な情報です。お預かりしたデータに
ついて、事業開発やマーケティングなど、事業のためだけに用いるよう、リ ...