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第
2
部
―
リサーチ の 波を作る
さらに、実施するにあたって、具体的なスケジュールなど運営面を伝えま
す。この時に質問などがあれば、丁寧に答えます。
1 回伝えたらわかってもらえるだろう、という意識だとなかなか伝わらな
いものです。メンバーが違和感を持ったり意見を述べてくれたりしたら、そ
れはリサーチ活動について興味を持ってくれたことの表れです。多くの場合
は「良さそうだとはわかるが、実際見てみないことにはよくわからない」の
で、最初は質問が出ないこともあります。
何も聞かれなかったからきっと理解してくれているだろうと思わず、進み
ながら少しずつ理解を深めてもらえるように気をつけていきましょう。
リサーチの報告をこまめに行っているはずが、リサーチ目的が伝わってい
なかったり、「この日までにリサーチ結果を出してほしい」と言われていた
日に間に合わない日程でインタビューを組んでしまったり……。
特にインタビュー調査の場合、対象者がどういう人で、どんな生活背景で、
どんな価値観を持っているかといったコンテキストを理解するのが重要にな
るのですが、発言の一部だけがひとり歩きしてしまうこともあります。状況
を丁寧に理解してもらうコミュニケーションに、想定以上の時間を使ったり
もします。このように、「伝えたつもりが伝わっていなかった」が往々にし
て起き得るのです。
こういった落とし穴を避けるための
Tips を 2 つご紹介します。
1
.意思決定に至った経緯などの記録を残す
2
.一緒に進める、適切な関与度合いを探る
意思決定