10章アフィニティ: 誤解と問題解決
アフィニティをめぐって持ち上がる誤解や問題は、個人的なコラボレーションやコミュニケーションでの誤解や問題とよく似ている。しかし、それらは、高度で組織的なものになる。
10.1 アフィニティの誤解
組織のなかのさまざまなチームの責任や貢献、devopsの実践現場でのアフィニティや共有の重要性については、人によってまちまちなイメージを持っていることが多い。
10.1.1 運用エンジニアは企業にとって開発者ほど役に立たない
運用チームや開発チームがいつも引き合いに出されるわけではないが、一部のチームが他のチームよりも企業にとって価値があるという考え方は、なかなか拭い去れない。そのような考え方が生まれる理由の一部は、チームの仕事がどれだけ目に見えるかの違いに起因する。最終的に顧客の目に触れる製品を作っている開発の仕事は、チームの日常の詳細まで必ずしもわかっていなくても、はるかに目に見えやすい。モックを作って見せるデザインチームにも同じことがあてはまる。一方で、作業が漏れたり問題があったりしなければ、見えないことが多い仕事もある。たとえば、サイトのサービス障害や、受け答えが乱暴なカスタマサポートの窓口を想像するとよいだろう。こういった仕事と比較すると、その差は特に大きい。ネガティブな出来事がポジティブな出来事よりもずっとはっきりと頭のなかにイメージできてしまうのである。
チーム同士のアフィニティや良好な関係による効果は、チームが互いに足を引っ張り合うのではなく、互いに助け合えることである。運用チームや内部ツールチームは、開発者がコードをデプロイしやすくしたり、開発者が自分用のテスト環境を簡単に作れるようにしたりすれば、目立つことができる。開発者が顧客のためになる仕事をしているなら、開発者のためになる仕事をしている人は、開発者がもっと顧客のために力になれるようにしているのだ。バグが多くて遅いデプロイプロセスの終了を待たなければいけないときや、専用のテスト環境や開発環境なしでコード変更のテストが必要なときと比べて、開発者たちは顧客が使う製品の開発や修正のために多くの時間を使えるようになるのである。 ...
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