ジョン・アレスポウによる序文
ソフトウェア開発と運用の世界では、単に用語集に新しい単語をひとつ追加するだけでは済まないとても大きな変化が起きている。その変化はソフトウェアの設計、構築、運用に対する見方を根本的に変えるものだ。ソフトウェアは、単に構築してリリースするだけでなく、運用しなければいけないものだということである。成功を収めているほとんどの企業はそれを理解している。
この変化がユニークなのは、技術チームが日常的に直面する現実を熟考し、その現実を包み込む全体的な視野があるところだ。ソフトウェア開発と運用を工場の生産ラインにたとえる時代はとうの昔に終わった。製品の全体を計画してから設計し、そして最終的にリリースするような時代もずっと前に終わっている。「最終的に」というものがもうないのである。あるのは、学習し、適応して、変化するという無限のサイクルだ。
チームや組織に属するエンジニアたちは、仕事を「シンプル」にしようとして、逆にさまざまな複雑さを生み出した。ジェニファーとリンが本書で示したのは、その複雑さに対処するために紡ぎ出した無数のストーリーである。
ジェニファーとリンは、万能で決定的な答えを見せてくれるわけではない。優れた製品、優れたユーザーエクスペリエンス、優れたソフトウェアの中心には、人と人同士の協力、思慮深い評価、効果的なコラボレーション、優れた判断といったものが見事に絡み合った世界がある。2人が示してくれるのは、そのことを知っているチームや企業における問題領域、実践内容、観察結果がどのようなものかということだ。
友人のポール・ハーモンドと私は、2009年にO'ReillyのVelocityカンファレンスで「10+ Deploys Per Day: Dev and Ops ...
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