14章スケーリング: 変曲点
企業のライフサイクルのなかでは、さまざまな重要ポイントで障害が起こる。本章の目的は、そのような障害を分析し克服する方法を説明することだ。小さなスタートアップ以外の企業でdevopsについて考えるとき、多くの人はこれを「大企業でのdevops」のように単純化したがる。しかし、それは単純化しすぎだ。確かに、大企業に固有な問題はあり、その多くは本章で取り上げる。だが、スタートアップが成長して大企業になる場合でも大企業が分割される場合でも、企業が時間とともに変化していく様子を見ていくほうが網羅的で役に立つ。スケーリングとは、企業がライフサイクルを通じて発展、成長、進化することである。
14.1 スケーリングの理解
チーム、部門、組織において変化が必要なタイミングやその方向性は、いつも簡単にわかるわけではない。あらかじめ、こういった岐路についてのアドバイスを受けられればありがたいが、それでも変化は信じられないほど直観ではわかりにくいものだ。
自分たちの進捗を変わり続ける景観として捉えてみよう。将来の活動が進めやすい景観のときもあれば、活動の邪魔となることもあるだろう。現在の動きが遅い場合でも、急激にジャンプしている場合でも、景観として進捗を捉えていれば、現在の状況を把握した上で、意図の実現に向け、計画、実行、調整しやすくなるだろう。私たちは、経験を通じて、いつどのように方向を変えるべきか、異なる戦略を持つ別の環境にアプローチをかけるべきかを学んでいる。
本章では、組織のスケーリングにともなう課題について、さまざまな考察を示していく。また、効果的なdevopsの4本柱のうちでこれまで説明してきた3本の柱と、最後のスケーリングがどのように関係し合っているかを深く掘り下げ、これまで示してきた誤解や問題解決にさらに説明を加えていく。 ...
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