Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法
by Alistair Croll, Benjamin Yoskovitz, 角 征典, 林 千晶, Eric Ries
エリック・リースによるまえがき
リーンスタートアップのムーブメントは、バンパーステッカーを生み出すまでになった。本書の読者であれば、ピボット、MVP、構築・計測・学習ループ、継続的デプロイ、スティーブ・ブランク《Steve Blank》の有名な「建物の外に出よ」といった新しいビジネス用語はご存じだろう。なかにはTシャツが購入できるものもある。
私はここ数年、こうしたコンセプトの普及に人生をかけてきた。今からその重要性を低下させるようなことはしない。我々は変化の過渡期にいる。こうしたコンセプトは変化における重要な要素だ。このリーンシリーズは、細部に深く潜り込み、バンパーステッカーよりも生活に大きな変化をもたらすものである。
『Lean Analytics』は、このミッションを次のレベルに引き上げてくれた。
新しい世界というのは、大胆で刺激的であるかのように見える。イノベーション・新しい成長の源泉・輝かしい製品/市場フィット・失敗やピボットの苦悩といったものが、ワクワクするようなドラマを生み出している。だが、その根底にあるのは、会計・数学・統計といった退屈なものたちだ。昔ながらの会計指標(をイノベーションの不確実性に適用するの)は大変危険だ。我々はそれを「虚栄の指標」と呼んでいる。満足感はあるかもしれないが、判断を誤らせる数値のことだ。これを避けるには、まったく新しい会計制度が必要になる。私はそれを「革新会計」と呼んでいる。
起業家としての私を信頼してほしい。私は会計には興味がなかった。これまでに多くの会社をやってきたが、会計は非常に簡単なものだった。収益・利益・フリーキャッシュフローだけ。しかもすべてゼロ。
とはいえ、現代のマネジメントに会計は欠かせない。フレデリック・ウィンズロー・テイラー《Frederick ...
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