1章はじめに
読者の皆さん、ようこそ! まずはサイトリライアビリティエンジニアリング(SRE)とは何なのか、そしてそれはどこから来たものなのかを整理してみましょう。
1.1 SREとは何か
サイトリライアビリティエンジニアリング の定義は、世の中にいくつもあります。 次の定義は、私が長年かけてたどり着いた現時点でもっとも良い定義だと思います。
サイトリライアビリティエンジニアリングは、組織がシステム、サービス、製品において適切なレベルの信頼性を持続的に達成できるよう支援することを目的とした工学分野である。
私が登壇して、この定義を聴衆に説明する機会があると、いつも次のように説明しています。「この定義の中には少なくとも3つの単語があり、その単語が正しく理解されれば、SREをきちんと理解することにつながる」と。 もし機会があれば、私は聴衆に「この定義の中でもっとも重要だと思う3つの言葉はどれですか」と尋ねることにしています。 この先を読み進める前に、いったん立ち止まって上の定義を読み直し、この質問に答えてみてください。
私がこの質問をするのは、聴衆との対話が好きだというだけでなく、聴衆そのものを診断するヒントを与えてくれるからでもあります。 4章では、この診断から何を学べるのか、さらに深く掘り下げていこうと思います。 その前に、もし私がこの質問をされたら最初に選ぶであろう、3つの言葉を見てみましょう。
1.1.1 信頼性
皆さんもこの言葉が最初に思い付いたのではないでしょうか。 信頼性はSREで行うすべてにおいて中心的な要素です。 信頼性の重要性を強調する1つの方法として、次のような説明ができます。 ある組織が大金を費やして、もっとも優れた機能を備えた最高のソフトウェアを構築し、それを販売するために優れた営業チームを雇い、それをサポートするために優秀なサポートチームを配置したとしても、顧客がそのソフトウェアを使いたいときに動いていなければ、そのお金はドブに捨てた(あるいはトイレに流した、などあなたがしっくり来るメタファーを使ってください)ことになるのです。 ...
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