17章組織におけるSREの成長

この章では、スケールさせることについて話しましょう。 通常SREで議論されるインフラやサービスの拡張ではなく、人のスケールについてです。 SREが組織において、ゼロから(あるいは1人の人間の時間の一部から)より大きな存在になり得るにはどうすれば良いのかについて話します。

ひとつ前の段落で「なり得る」と書いたのは、私はSRE(そして運用全般)を強く状況に応じたものだと考えているからです。 同じ種でも、土壌が違えば成長も大きく異なると私は考えています。 そのため、この章では杓子定規なアドバイスではなく、私がさまざまな組織で見てきた一般的なパターンを紹介します。 ここでは、このメニューの中から、あなたの既存の組織に合致すると思われる選択肢を選んでもらえればと思います。

17.1 規模拡大のタイミングをどう知るのか

この章が進むにつれて増えていく実際の数字に入る前に、「規模を大きくすることは良いことだ」という暗黙の前提に疑問を投げかけたいと思います。 この章を読んで(そして率直に言って、書いて)、最終的なゴールがSRE組織を予算が許す最大規模まで拡大することであるかのように考えるのは非常に簡単です。 本書を通して「適切な信頼性のレベル」について議論しているように、SREのスケーリングにも適切なレベルがあります。

たとえば、チームが処理すると予想されるチケット数やページ数の増加によって示されるチームへの負荷に基づいて、チームを大きくしたり分割したりしたくなるかもしれませんが、それは最善の判断ではないかもしれません。 「スコープ変更」を先行指標とする方がはるかに良いかもしれません。 この点や他の優れたアドバイスが、Gustavo FrancoのSREconでの講演 ...