16章SRE組織の進化段階
新しいSREチームのマネージャーと話をすると、彼らは自分たちのチームや組織が時間とともにどのように変化していくのかについて、強い興味を持っていることがわかります。 彼らは、自分たちのチームが今何をしていて、それが組織の他の部分とどのように関係しているのかについては非常に明確に理解していますが、将来についてはほとんど見通しが立っていません。
私が見た中でもっとも優れた、SREチームの進化に関する概念的な枠組みは、元LinkedInのBenjamin Purgason(以下、Ben)がSREcon Asia 2018で行った “The Evolution of Site Reliability Engineering” という講演から得たものです。 この講演の中で、Benは多くのチームを一連の段階を通してリードした経験をもとに、SREチームが時間の経過とともに(特定の直線的な順序ではないですが)通過する可能性のある5つの段階を描写しました。 この章では、(許可を得て)この講演から多くを引用し、私が解説を加えています。 また、LinkedInでのBenの経験から共有された多くの例については、オリジナルの講演を見る価値があるでしょう。
16.1 段階1:消防士
ご存知のように、信頼性に関して悪い経験ややっかいな経験をした後にSREを訪れる人は少なくありません。 おそらく、何度も障害が発生したり、同業他社が相次いでダウンタイムを発生させたことを報道されたりしているのでしょう。 もう少し明るいシナリオは、エンジニアリングマネジメントが、より頻繁に物事を壊さずには、開発速度を加速させられないと痛感することです。 低速化も信頼性の低下も、ビジネスにとって耐え得る選択肢ではないため、SREが自分たちを救ってくれることを期待してマネージャー層がやってきます。 ...
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