8章SREのある一日

人々が、SRE の一日はどのようなものかと尋ねるとき、ほとんどの場合、「SRE が何であるかはわかったが、実際には何をするのか」と尋ねてきます。 フェニックス・プロジェクト[1]のように、半分フィクションのSREのキャラクターについてフィクションをまじえた物語を書くことで回答しても良いのですが、かわりに、この質問に直接答えようと思います。

そこにたどり着くために、まず隣接する質問に触れましょう。 SREの平均的な一日とはどのようなものでしょうか。平均的な一日などというものが存在するのか、私はかなり懐疑的です。 夜、家に帰ってきて、「ああ、平均的な一日だった」と思った記憶はありません。 SREの仕事はそれぞれ大きく異なることがあります。 しかし、そのようなことを差し引いて、仕事の中でもっとも良い日ともっとも悪い日を平均しても、平均的な一日のようなものを生み出せるとは思えません。

8.1 SREの一日のモード

神話的な平均的な一日を考え出すかわりに、日常的に行われている仕事の「モード」をいくつか見てみましょう。 はっきりさせておきたいのが、これらのモードは説明的なものであり、排他的なものではありません。 一度に複数のモードに入ることもあるし、それらの間を素早くシームレスに切り替えることもあります。 ...