May 2026
Intermediate
336 pages
3h 45m
Japanese
戦略の探究部分を書き終えたら、次のステップは「診断」に取りかかることです。診断とは、戦略で対処すべき制約や困難を理解することです。問題の微妙なニュアンスや制約を十分に理解する前に解決策に飛びついてしまわないように、意識的にブレーキをかけるプロセスです。
「診断フェーズなど飛ばして、早く解決策に取りかかりたい」と思うかもしれません。しかし、ここで伝えておきたいのは、私が見てきた中で失敗に終わった戦略は、例外なく診断の甘さや不正確さが原因だったということです。適切に診断を行なってさえいればそのあと失敗することはむしろ難しく、逆に適切な診断ができないままその後成功することはほとんど不可能と言っていいでしょう。
この章では、次の内容を扱います。
それでは、ここから詳細を見ていきましょう。
戦略を評価する上で難しい点の1つは、事後に振り返ると、うまくいった戦略の多くが「当然すぎてつまらなく」見えてしまうということです。同様に、効果的でない戦略のほとんどは、あまりにも欠陥がはっきり見えて策定者が怠けていたようにさえ思えます。これらは、戦略を実践していくにつれて、戦略を取り巻く状況がどんどん明確になっていくためです。戦略を策定しているときには「APIの仕様の決め方を新しくしたい」といった提案を同僚が受け入れてくれるか不透明ですが、1年後にはそれが可能だったかが明確に判明しているわけです。 ...
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