May 2026
Intermediate
336 pages
3h 45m
Japanese
これまでのキャリアにおいて、私が携わってきた戦略策定の仕事の大部分は、Uberのサービスマイグレーション(ドキュメント16-1)のように、経営幹部ではない立場で行ったものでした。Calmへの参画は、私にとって初めての経営幹部としての役割でした。ここでは、戦略を提案するだけでなく、その遂行を徹底させることも可能でした。
多くのスタートアップと同様、私が参加した当時のエンジニアリングチームは方向性がバラバラでした。最も重要な仕事は、よりスケーラブルなインフラを構築することでしょうか? 最大のリスクは、先進的なプログラミング言語を採用し損ねることでしょうか? 頓挫しかけているサービス分割の取り組みを、どうやって立て直せばよいでしょうか?
本章で紹介する戦略は、Calmのエンジニアリングチームと私が何度も試行錯誤と議論を重ね、ときには意見の衝突も経ながら最終的に合意に至ったものです。戦略としては基本的であり、かつ私たちの価値観が明確に示されています。スケーラビリティや複雑さがそれほど高くないコンシューマー向けプロダクトであれば、これは良い出発点になるはずです(https://lethain.com/quality)。
本章のドキュメントは、私がCalmに在籍していた頃に取り組んでいた戦略を記録に残すため、記憶を頼りに書き直したものです。内容は以下の通りです。
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