May 2026
Intermediate
336 pages
3h 45m
Japanese
本書をここまで読み進めてきた方は、完全なエンジニアリング戦略が「探究」「診断」「洗練」「方針」「運用」という5つの要素で構成されることはすでにご存知でしょう。この順序は戦略を策定する手順としては効果的ですが、個々の決定の背景にある思考プロセスをすべて理解する必要はなく、とにかく素早く読んで実践したいという人にとっては、かえって読みづらいものです。書き手が書きやすい順序と、読み手が読みやすい順序は、必ずしも一致しません。
本章では、以下の内容を扱います。
本章を読み終える頃には、書き上げた戦略を、読み手がずっと理解しやすい形に再構成できるようになっているはずです。
ソフトウェアエンジニアの多くが文章構成を学ぶのは、学生時代のことです。学術論文であれば、明確な主張を裏付ける証拠を提示し、結論に向かって論理を積み上げていくスタイルが一般的です。マッキンゼーのように、新入社員に Barbara Mintoの『The Pyramid Principle: Logic in Writing and Thinking』(邦訳『考える技術・書く技術』ダイヤモンド社)といったビジネスライティングを教えるコンサルティング会社もありますが、それは例外と言えるでしょう。
議論を積み上げるのが学術論文ですが、ビジネスドキュメントは少し異なります。ビジネスドキュメントには通常3つのゴールがあり、そのいずれかを目指して書かれます。 ...
Read now
Unlock full access