April 2020
Intermediate to advanced
552 pages
6h 13m
Japanese
私たちはこれまで、VariableクラスとFunctionクラスを実装してきました。実は、そのようなクラスをわざわざ実装してきた理由は、微分を自動で求めるためにあります。ここでは、まず微分について復習し、数値微分と呼ばれるシンプルな方法で微分を求めてみます。そして次のステップから、数値微分に代わるより効率的なアルゴリズム――バックプロパゲーション――を実装します。
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機械学習に限らず、多くの分野において微分は重要です。流体力学や金融工学、気象学のシミュレーションやエンジニアリング設計の最適化など、多くの分野で微分計算が必要とされます。そして、そのような様々な分野で、自動で微分を求める機能が実際に用いられています。 |
微分とは何でしょうか。微分とは、簡単に言えば「変化の割合」を表したものです。たとえば、ある物体の時刻に関する位置の変化の割合――位置の微分――は、速度になります。また、時刻に関する速度の変化の割合――速度の微分――は、加速度に対応します。このように、微分は変化の割合を表します。そしてそれは、「極限的に小さな時間」での変化量として定義されます。数式で表すと、
という関数があったとき、における微分は次の式で定義されます。
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