3章時間:観察し、消費し、配分する
ピン!
「おっと、来てくれたね!」とベンが反応します。「16分近い遅刻。新記録だよ」
「ごめんごめん、本当にすみません」とあなた。「正直、今は会議が多すぎて、馬鹿らしいくらいです。ダブルブッキングになることもあります。昨日なんてトリプルブッキングで、どれか1つを選ぶと、もう一方の会議に出ないことに皆が不満を言うんです」
「人気者ってことですね。昇進すると、一番クールな人になるものです。わかります」とベンがおどけて言います。「お金持ちの有名人になっても、僕たち庶民のことを忘れないでくださいね……」
「自分を三分割できたら、全部の会議に出られるんですけどね」とタラ。
「もしそうなったら、僕たちのミーティングには頭の部分を呼べますか? 少なくとも話すことはできるから」とベンが重ねます。
「うーん」とあなた。「ごめんなさい。今日の議題もまだ見られていません。今日は何を話すんでしたっけ?」
「明日の技術レビューに向けて、設計文書を確認します」とタラが説明します。「資料に目を通す時間はありましたか?」
あなたはため息をつきます。「いいえ、すみません、とても忙しかったので。今日は最初にやるつもりだったんですが、その前に火消し対応がいくつも発生してしまって」
「大丈夫です、今から一緒に読んでいきましょう」とタラが促します。「私の画面を共有しますね。これで見えていますか?」
「大丈夫」とあなたは答えます。
「よかったです、ではこれらの図を見てください」とタラが切り出します。「左の矢印は、すでにストリーミングチームから取り込んでいるメッセージを表していて……」
あなたの意識は、さまよい始めます。あなたの画面には、今まさにダイレクトメッセージの新着通知が届きました。リサからです。さっき彼女からメールが来ていたのを思い出しますが、そのメールすらまだ読んではいません。メールの受信箱を開けば未読メールが30通以上あるのを見て、なんとも気持ちが圧倒されそうになります。 ...
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