12章会社のサイクル
今朝は営業部門のキックオフイベントに、ベンもあなたと一緒に参加しています。あなたは、会社の他の部門がどのように動いているのかをベンに少しずつ見せていくのはよいことだと思ったのです。営業チームは四半期ごとに集まり、前の四半期の成果を振り返り、次の四半期の目標を確認します。
そして、そこには大量のハイプ(盛り上がりをあおるような表現)があります。
ベンが営業チームの大多数を見るのはこれが初めてで、その人数の多さに圧倒されています。
「うわ、プロジェクトやコードに頭を突っ込んでいるあいだは、これを売るためにどれだけの人が必要かって忘れていましたね」とベンが言います。「多いとは思ってたけど、これは本当に多いですね」
「ですよね」とあなたは言います。
最高収益責任者(CRO)がステージで話し始めます。
「素晴らしい第1四半期でした。この勢いは続き、下半期には本格的なARRの伸びを見込んでいます。そして、私たちがここで大切にしているのは何か、みんな知っていますよね。そう、ARRこそが『すべて』だ!」
会場が沸きます。「ARR! ARR! ARR!」
ベンがあなたに向き直ります。「ARRって何でしょうか?」
「年間経常収益(Annual Recurring Revenue)ですね。サブスクリプション契約から得ている収益のこと」とあなたが答えます。ベンは困惑している様子です。「知らなかったんですか?」とあなた。
「だって、コードを書くのが私の仕事ですから」とベン。
「でも、その給料を払ってくれる人がいなきゃ困るでしょう」とあなたは笑いながら言います。
ステージに目を戻します。
「私たちは会計年度の終わりに差しかかっています。つまり、お客様が予算を使い切らなければならない時期ということです。今後数週間は、多くの契約が成立するでしょう。さあ、『大きく』勝って、H2を『勢いよく』迎えましょう!」 ...
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