4章私たちがプレイしているゲームとその勝ち方
「一緒に働けてうれしいです。みんな私のことをヴィックって呼びます。ヴィクトリアっていつも堅苦しく聞こえるから」
あなたは笑顔で答えます。「はい、私も楽しみにしてます。プリンシパルエンジニアが自分の部下になるのは初めてなので、君から学びつつ、一緒にどんなものを開発できるのかワクワクしています」
ヴィックはうなずきます。「長いあいだ同じ製品の一部を担当してきたので、新しいことを学べるのは新鮮です。ところで、あなたのレポートラインになるのってどんな感じですかね?」
あなたは少し間を置きます。「いい質問ですね。えっと……」
「つまり、どうやったら自分がうまくいっていることがわかるのでしょうか? 私に何を期待してますか?」
再び沈黙します。「正直、あまり考えたことがなかったな。正直に言うと、君のほうが私より経験もあるしシニアだと思います。前のマネージャーとはどうでしたか?」
ヴィックは肩をすくめます。「前のマネージャーは、ただ私に自由にやらせてくれる感じでしたね。日々の仕事という意味では悪くはなかったんですけど、自分が本当に意味のあることをやっているかどうかはわからなかったんです。つまり、全体像がどうなっているのかが、正直言うと全然わからなかったんです」
「なるほど」とあなたは言います。「どうあるべきだと思いますか? もし君が決めるとしたら」
「うーん。たとえば、作っているものがスケーラブルで何年も維持できるとか。スピード感を持って動けるように適切な技術を使っているのか。最小限の労力で機能を開発できるのか。チームが燃え尽きずに持続的にやっていけるのかとかですかね? よくわからないけど。真剣に考えたことはなかったです」
あなたはうなずきます。「正直言うと、私もです。ここに来てからずっと、ひたすら仕事を片付けて火消しに追われる日々だったので。毎日が受け身で、戦略とか、君や私が数年後にどこにいるのかなんて考えたことなかったです」 ...
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