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個人情報でなければ、途中の経路で盗聴されても「特に被害はない」と
感じるかもしれません。しかし、他愛のない会話であっても、途中で書き
換えられてしまうと、送信した内容とまったく異なる内容が相手に届いて
しまうかもしれません。
このように伝送途中のデータを書き換えられてしまうことをとい
います(図 2-4)。メールの文章を書き換えられる程度であれば、やりと
りの最中に気づくかもしれませんが、購入した商品の数量を書き換えられ
て、10 倍、100倍の数が発注されていたらどうでしょう。購入者はもち
ろん、店舗や配送業者も巻き込んだ問題になってしまいます。
通信が暗号化されていれば問題ないと考えてしまいがちですが、第5 章
ので登場するように、「中間者攻撃」をされる可能性もあります。
この場合、送受信者の双方がまったく気づかない状況も考えられます。
途中の経路ではなく、ファイルなどが書き換えられる改ざんもありま
す。例えば、Webサイトの更新に使われる が乗っ取られ
ると、Webサイトのコンテンツが書き換えられます(図 2-5)。また、デ
ータベースのアカウントが乗っ取られると、その権限でアクセスできるデ
ータベースの内容が書き換えられます。
このように、Webサーバの管理者権限や、コンテンツの更新権限が奪
われると、その権限でアクセス可能なコンテンツを改ざんすることが可能
です。また、偽サイトを作成し、本来のサイトへのアクセスを自動的に偽
サイトに誘導させるような方法も考えられます。 ...