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最近では、悪意のあるソフトウェアを総称してと呼ぶことが
多くなっています。マルウェアには、他のプログラムに寄生して動作する
(図3-1)や、単独で自己増殖する、正常なプログラムで
あるように偽装して自己増殖は行わない、情報を盗み出す
などがあります。
上記のウイルスやワーム、トロイの木馬をまとめて「広義のウイルス」
と呼ぶこともあります(図 3-2)。ここでは、「狭義のウイルス」として、
マクロやスクリプトを使ったものを考えてみましょう。
例えばWordやExcel でマクロを使うと、手作業の入力などを自動化でき
ますが、この機能を悪用すると被害を及ぼす処理を実行できます。このよ
うなファイルはと呼ばれ、ファイルを開くだけで実行され
る場合があります。他にも、AdobeReaderなどのスクリプトを実行でき
るソフトウェアに存在する脆弱性を悪用して、PDFなどの一見問題なさそ
うなファイルを開いただけで感染するタイプもあります。
ウイルスのように他のソフトウェアを必要とせず、独立して実行できる
特徴を持つソフトウェアをワームと呼びます。ネットワークを経由して他
のコンピュータに感染し、さらに自己複製します。場合によっては、イン
ターネットに接続しているだけで他のコンピュータに感染する場合もあり
ます。
トロイの木馬は役に立つプログラムのように見えて、実際には情報を盗
み出すために使われるようなソフトウェアで、利用者が誤ってダウンロー
ドしてしまう場合があります。ワームのように他のコンピュータに感染す ...