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公開鍵暗号には、公開された鍵が正しい相手の鍵である保証がないとい
う不安があります。AさんがBさんになりすまして、Bさんの公開鍵を公
開しても、それが正しいかを判断できません。公開鍵と秘密鍵を作成する
のは自由なので、Bさんになりすますことが可能なのです。
実社会でも、他人になりすまして印鑑を作成されると、その印鑑が本人
のものか判断できません。ただし印鑑の場合は、公的機関に印鑑登録して
おけば、印鑑証明書によって本人のものであることを確認できます。
公開鍵暗号も同様で、公開鍵を管理する認証機関によって「間違いない
相手である」という証明書が発行されると、安心して取引を行うことがで
きます。この機関を(CertificateAuthority:)と呼び、こうし
た認証の基盤になっているのが(PublicKeyInfrastructure:
)です(図5-8)。
認証局は誰でも作れるので、攻撃者が勝手に作成した認証局では信頼で
きません。そこで、信頼できる認証局によって発行された証明書であるこ
とを検証するためにが使われます。
証明書チェーンはとも呼ばれ、その証明書を発行した認証局を
順にたどって、信頼できる認証局までたどれるかどうかを調べるために使
われます。図5-9のように、発行された証明書に含まれる認証局のデジタ
ル署名を順に確認し、最上位の認証局に到達できるか確認します。
この最上位にあたる証明書をと呼びます。Webサイトを閲 ...