行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

はじめに

●Nike+ FuelBand（活動量計）。自動的に活動を計測し、あなたがもっと運動しやすくしてくれるリストバンドだ（市場に出ているウェアラブルコンピュータの1つ）。

●Nest。サーモスタットの一種で、家庭の暖房スケジュールを学習し、シンプルなスマホアプリによってエネルギーを効率よく利用できるようにし、自動的に電気料金を節約してくれる。

●GlowCap。処方薬びんのふたで、薬を飲む時間になると光る。また、薬を自動的にネットで再注文してくれる。

●Clocky。ナイトテーブルから飛び降り、部屋中を駆け回る、目覚まし時計だ。なので、ベッドから起き上がらないと止めることができない［図1］。

●バラク・オバマの、とてもうまくいったボランティア用オンラインプラットフォーム。ボランティアが数分だけ時間を割けるときに、オバマに投票してくれそうな有権者に自宅から電話をかけられるようにした［図2］。

●Lift。習慣をつくるためのアプリケーションだ。

●退職後の貯蓄のために、確定拠出年金（401(k)）の金額を自動的に引き上げるプログラム。

●QuitNow!。禁煙したい人同士が助け合うことでタバコをやめるスマホアプリだ＊1