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行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
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行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

by Stephen Wendel, 武山 政直, 相島 雅樹, 反中 望, 松村 草也
June 2020
Beginner to intermediate
464 pages
5h 31m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from 行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

付録A

日本国内における行動変容デザインの事例

本書では、数多くの行動変容デザイン事例を具体的に紹介している。しかし、多くは米国の事例であって、古く思えるものもある。従って、行動変容デザインは本当に国内でも有効なのか、今のデザインはさらに洗練されているのではないか、という疑問を読者が持つのは至極自然だろう。その疑問に答えるため、今現在、国内において行動を変えるプロダクトに取り組み、着実に行動を変えることに成功している事例を、ヘルスケア、パーソナルファイナンス、医療の分野から3例、紹介したい。

事例1

株式会社asken

「一食分の記録」から、行動が変わる

 あすけんは、「食」を通じた個人の健康管理をサポートするサービスだ。サービスを運営する株式会社askenのコーポレートサイトを見ると「ひとびとの明日を 今日より健康にする」というメッセージが掲げられている。

 具体的なサービスは、アプリやPCサイトを通じて食事記録・運動記録をすることで、栄養士のアドバイスを受けながら健康的なダイエットが実現できる、というものだ。

 ヘルスケアテックが盛り上がり、個人の健康支援サービスも数多くある中で、あすけんの特徴は、「食事の選択力を高める」というアプローチで、健康支援を突き詰めているところだ。このサービスは、人々が日々の食事で「何を選ぶか」という行動を変えることを目指しているという点で、まさに行動変容プロダクトの好例だといえる。 ...

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ISBN: 9784873119144Other