June 2020
Beginner to intermediate
464 pages
5h 31m
Japanese
第V部
プロダクトを改善する
ひとまずプロダクトはできた。見た目がよく、魅力的で、最適な行動科学が組み込まれている。ワイヤーフレームやプロトタイプの検証をし、フィードバックも集めて、第1号となるプロダクトも完成し、世に出す準備は整った。次は、このプロダクトに実際のところどれだけの効果があるのか、もっと改善のアイデアを生み出すにはどうしたらいいのかを明らかにしていく([図Ⅴ-1]を参照)。

続く章は、反復的なプロダクト開発プロセスにおける、効果の評価、インサイトの発見とアイデア出し、そしてプロダクト変更後の効果測定に対応している。第12章では、現時点でのプロダクトの効果についてデータを集め、プロダクトに将来変更を加える際のベンチマークを設定する。第13章では、ユーザー行動の追加データを集めて、アプリケーション内でユーザーがつっかえるところを特定し、解決方法を探す。第14章では、その解決策を実際に開発し、プロダクト開発の次サイクルに取り込む。これらの改善によって、ターゲットアウトカム、ターゲットアクター、ターゲットアクションが根本的に変更されるか、あるいは、ビヘイビアプランが変更され、ユーザーストーリーがプロダクトバックログに追記される。