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行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
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行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

by Stephen Wendel, 武山 政直, 相島 雅樹, 反中 望, 松村 草也
June 2020
Beginner to intermediate
464 pages
5h 31m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from 行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する

付録C

さらなる学習のために

行動・意思決定について

 この本では、行動変容と意思決定についての文献の概要を紹介している。ただし、包括的なものにはなっていない。そのような文献は広範囲に渡り、すべてが行動変容のためのプロダクトをデザインするのに関係しているわけではない。しかし、さらに学びたい方のために、仕事の刺激となり、新しいアイデアに拍車をかけるための優れた文献をいくつか紹介しよう。

ショートカットする心理をデザインに応用する

BJ・フォッグのパースウェーシブテクノロジーと行動モデル

 BJは、現代の「プロダクトによる行動変容」の生みの親だ。彼は、1990年代にパースウェーシブテクノロジー(persuasive technology)という分野を立ち上げた(Fogg 2002)。さらに最近では、意図的な行動が生じるために必要な条件を理解するモデル(フォッグの行動モデル、Fogg Behavior Model)と習慣形成のための方法論(小さな習慣、Tiny Habits)を開発している。他にもまだまだあるが、彼の仕事はこれらの問題について考えるためのよいスタート地点だ。

 以下に、彼の著作とウェブサイトのリストを挙げておく。

フォッグの行動モデル:http://behaviormodel.org/

意図的な行動には、動機(motivation)、能力(ability)、トリガー(trigger)が必要である。

行動マトリクス:http://behaviorgrid.org/

15種類の行動分類。行動の頻度や、行動を始める、やめる、増やす、減らす、のいずれかに基づいて、どのように行動を変化させられるかの指針を提示している。

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ISBN: 9784873119144Other