June 2020
Beginner to intermediate
464 pages
5h 31m
Japanese
第IV部
インターフェースをデザインし、
実装する
続く章では、プロダクトのコンセプトプランを元に、ユーザーが見て、反応し、手に取れるところまで落とし込んでいく。ここでもコンセプトプラン(第6~8章)と似たデザインプロセスをたどる[図Ⅳ-1]。

1. まず、やりやすくなるよう行動自体を構造化し、ユーザーの気をそそる。
2. 行動がとりやすい環境を構築する。そして、
3. 行動をとるようにユーザー自身を準備する。
コンセプトプランのデザインとは異なり、ここでは抽象的な機能性のデザインではなく、インターフェースデザインやプロダクトそのものの実装に行動変容の技法を適用する。ついにプロダクト開発プロセスの第3ステージの半ばまで来たのだ。
第9章では、ユーザーストーリー(アジャイル開発)や仕様*1(ウォーターフォール開発)を書き出す方法と、これらから初弾のインターフェースデザインをつくる方法を紹介する。
第10章では、行動に影響を及ぼすインターフェースデザインについて、隅から隅まで紹介する。そして第11章では、プロダクト自体を実際に構築する方法を紹介する。
*1 訳注:原書では形式仕様記述(formal specification)だが、わかりやすさのため、仕様と訳出した。