
ix
はじめに
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コンテナは、アプリケーションとその依存対象を保存するための
軽量でポータブルなストアである。
こう書いただけでは、ドライで退屈に響くかも知れません。しかし、コンテナによって可能とな
るプロセスの改善は、まったく反対です。正しく活用すれば、コンテナはゲームの様相を一変させ
うるものです。コンテナが実現するアーキテクチャとワークフローの魅力は非常に説得力があるの
で、
Docker
やコンテナについて耳にしたことさえなかった主要な
IT
企業のすべてが、一年の間
に活発に調査を進めてそれらを使うようになったように思われます。
Docker
は、驚くべき台頭ぶりを見せてきました。筆者には、これほどの速さで
IT
業界に大き
な影響を及ぼした技術は思い当たりません。筆者が本書で目標としたのは、コンテナがなぜこれほ
ど重要なのか、コンテナ化に対応することで何が得られるのか、そして最も大切なコンテナを扱う
方法を、読者の皆様に理解していただくことです。
本書が対象とする読者
本書では、
Docker
について全体論的なアプローチを取り、
Docker
を利用する理由を説明し、
その利用方法やソフトウェア開発のワークフローへの組み込み方を示すようにしました。本書で
は、開発から実稼働、そしてメンテナンスにいたるソフトウェアのライフサイクル全体を取り上げ
ています。
読者は、
Linux
やソフトウェア開発の一般的な基礎知識を持っていることを想定していますが、
それ以上の知識を前提とはしないようにしました。想定している読者層は、主にソフトウェア開発 ...