5章表記法
図を作成する際には、統一モデリング言語(UML)やビジネスプロセスモデル表記法(BPMN)のような標準的な表記法を使用することもあれば、標準ではない表記法(例えば、独自の表記法や、箱と線で構成された企業標準の表記法)を使用することもある†1。
[†1] UML(https://uml.org)は、もともと1994年に開発された汎用モデリング言語であり、当時のソフトウェア設計に対する多様な表記体系やアプローチを標準化する試みであった。BPMN(https://bpmn.org)は、ビジネスプロセスを定義するためのグラフィカルな表記法である。
どんな表記法を使っても同じだと軽く考えたり、逆に表記法の選択に時間をかけすぎたりすることがあるかもしれない。この章では、どのような表記法であれ、効果的なコミュニケーションを妨げる可能性がある状況を見極めるためのアンチパターンを紹介する。
5.1 アイコンに意味を託す
アイコンに意味を託すは、クラウドプロバイダーのアイコンがほぼ正式な表記法になったことから生まれたアンチパターンだ。クラウド以前は、SQL ServerやJava、Pythonといった要素技術を表すアイコンを使って図を作成することはほとんどなかったし、使うにしても必ずラベルを付けた。しかし現在、クラウドプロバイダーのドキュメントには、データストア、サーバーレス機能、PaaS(Platform-as-a-Service)などのバージョンを表すアイコンを用いた図があふれかえっている。
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クラウドプロバイダーのアイコンセットは、新しいサービスなどの理由で頻繁に更新される。さまざまなバージョンが、draw.ioなどの図作成アプリケーションで直接使用できる形で提供されている。将来アイコンが変更された場合の混乱を避けるため、明確なラベルを使用し、サービスのバージョンや種類を明示することが重要である。 ... |
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