6章構成
視覚的構成は、ソフトウェア・アーキテクチャ図における本質的な要素だ。うまく使えば、描こうとしているシステムの構造や構成要素間の関連、依存関係が伝わりやすくなる。視覚的構成を効果的に使えば、図が読みやすくなり、受け手にとって理解しやすくなる。この章では、図の構成によってどのように受け手の理解度が深まるのか、受け手を誤解させることなく、図のナラティブを通じてどのように導くかを探る。
6.1 分かりづらい図
図を作成する際には、それがどのように使われるか、そして誰によって使われるかを考慮する必要がある。このセクションでは、読みにくい図のアンチパターンをどのように回避するかについて説明する。
draw.ioやVisioなどのツールで図を作成する際に、ほとんどの人はデフォルトのキャンバスを選択し作業を始めるだろう。このデフォルトのキャンバスは通常、A4もしくはレターサイズで縦向きとなっている。受け手は図を紙に印刷して、縦向きに見るだろうか? 昨今では、その可能性は低いだろう。
受け手が、Microsoft WordやApache OpenOffice Writer(ここでもデフォルトはA4またはレターサイズの縦向きだ)などの文書内で図を閲覧することはあるかもしれない。しかし、図が縦向きのキャンバスで作成されている場合、受け手はコンピュータの画面(通常は横向き)で一度に図の全体を見ることが難しくなり、結果としてテキストやその他の詳細が読みにくくなりやすい。
draw.ioやVisioを含む多くの図表作成ツールは、キャンバスサイズを選択することができる。特にdraw.ioでは16:9または16:10の比率のオプションがある(その他にも多くのオプションがあり、プラットフォームによって異なる場合がある。 ...
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