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アルゴリズムクイックリファレンス 第2版
book

アルゴリズムクイックリファレンス 第2版

by George T. Heineman, Gary Pollice, Stanley Selkow, 黒川 利明, 黒川 洋
December 2016
Intermediate to advanced
440 pages
9h 44m
Japanese
O'Reilly Japan, Inc.
Content preview from アルゴリズムクイックリファレンス 第2版
260
8
章 ネットワークフローアルゴリズム
8.2.3
 分析
フォード
-
ファルカーソン法
が必ず停止するのは、流れているユニットの数が非負
整数であるからだ(
Ford-Fulkerson, 1962
)。
深さ優先探索
を用いた
フォード
-
ファ
ルカーソン法
の性能は、
O(E*mf)
となり、これは最大フローの最終値
mf
に基づく。
一見したところ、
1
回の反復ごとに、
1
つのユニットだけが増加道に加えられ、超巨
大容量のネットワークでは、とてつもない回数の反復が必要に見える。しかし、驚
くべきことに、実行時間は問題のサイズ(すなわち、節点または辺の個数)ではなく
て、辺の容量に依存する。
エドモンズ
-
カープ法
という名で知られる)
幅優先探索
を用いると性能は
O(V*E
2
)
となる。
幅優先探索
は、最短増加道を
O(V
E)
で見つけるが、これは、連結フロー
ネットワークグラフにおいては節点の個数が辺の個数よりも少ないことから、実際
には
O(E)
となる。コルメンらは、フローの増加回数が
O(V*E)
のオーダーであり、
エドモンズ
-
カープ法
O(V*E
2
)
性能を持つという最終結果を証明した(
Cormen
et al., 2009
)。
エドモンズ
-
カープ法
幅優先探索
を用い、すべての可能な経路を長
さ順に調べるので、深さ優先のようにシンクへの「競争」による無駄な作業をしない
分だけ、
フォード
-
ファルカーソン法
を上回ることがままある。
8.2.4
 最適化
フローネットワーク問題の典型的な実装では情報を配列に貯える。本章では、そ
うせずに、 ...
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ISBN: 9784873117850Other