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第2章:プロンプトエンジニアリング
「プロンプト」の語義
英語の「prompt(プロンプト)」は、大きく3つに分類される
*
。
ひとつは、動詞としてのプロンプト。日本語だと「促す」のニュア
ンスに近い。続いて、形容詞としてのプロンプト。日本語で言えば「す
ぐに」や「即座に」である。最後のひとつが、名詞としてのプロンプ
ト。こちらは日本語で「合図」や「手がかり」となる。
たとえば、誰かに何かをさせたり励ましたりするときには動詞のプ
ロンプトが使われる。ある人からの電話を待っていることを秘書さん
に伝えるといった場面で「Pleaseprompthimtocallme.(彼に私
に電話するように促してください)」といった使われ方だ。動詞のプロ
ンプトは大規模言語モデルに対して「出力を促す」ものとなる。モデ
ルに出力を促すためのプロンプトはどんなものでも構わない。普通の
文章はもちろん、詩の一節でもいいし、プログラムでも構わないし、
JSONのような構造化されたデータでも良い。それがなんであれ、プ
ロンプトとは大規模言語モデルに何かそれに続く文章を生成し始めて
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プロンプトとは