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第5章:発展的な技術
ケースではより小さい予測エラーを示した。つまり、ユーザの行動や
心理状態をより正確に理解することができたと報告している。
本手法もまた、大規模言語モデルの外部に VoE データベースという
独自の記憶を保持し利用するためのデータベースを持っている点で、
先のReflextionと共通している。
*1:「Bloom」https://chat.bloombot.ai/
*2:A/B テストとは、主にウェブや製品のユーザインターフェースについて行われるテス
トで、2つのバージョン(A/B)を比較して、どちらがより効果的であるかを判断す
る実験手法である。一般に、ユーザにはA/B というバージョンの違いは知らされず、
自然な条件でユーザが選択・反応した結果、集約的に両者の効果の差が明らかになる
点に特徴がある。
マルチエージェントAI モデル
ここまでに紹介した AI エージェントは、与えられたタスクを実行す
るために人間と対話を行う一体のエージェントを設計する試みであっ
た。
さて、メタ認知的なプロンプトの例でも紹介したように、モデルの
出力を再度モデルに入力として与えることは原理的に可能である。そ
れならば、ある AI エージェントの出力を、他のAI エージェントの入力
に与えることも当然可能なはずだ。そしてさらに、そのAI エージェン
トの出力を元のAIエージェントの入力に返す。それはすなわち、AI
エージェント同士の「会話」に他ならない。それを推し進めて、AI エー
ジェントの出力する言語的な内容を ...