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第4章:トリガープロンプトの威力
順を追って考えよう
数学の問題を解くとき、その解答に至るまでの道筋を思い浮かべる
ことができたら、後はそのステップを一つひとつクリアしていけば、
おのずと正解にたどり着くことができる。特に、テストに出る数学の
問題は、問題を見たときにその解き方をすばやく見つけることができ
るかが、点を取るために必要とされるスキルだ。
数学の問題に限らず、自分の主張や思いを客観的な推論で裏打ちす
ることはとても重要だ。主張は、その理由と、それを裏付けする誰の
目にも明らかな客観的な事実や実例が積み重ねられることで、論理的
な力を持つ。
この論理的プロセスは、「思考の連鎖(Chain-of-Thought)」、一般
に「CoT」パターンとして知られる方法を用いて大規模言語モデルに
も応用されている。モデルが解答や結論を出す際に、その背後にある
推論のステップを説明すると、最終的な答えの精度が向上する。人間
だけでなく大規模言語モデルにおいても、その背後にある理由を説明
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Chain-of-Thought
パターン