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❷
定義された要件を満たすために必要なシステムを作るための設計(デザイン)を
行なう工程です。建築で言えば、実際に作る前に図面を引く作業に相当します。本
書で焦点を当てる工程はこの設計工程なのですが、この工程はさらに細分化して考
える必要があります。これについては、1-4 節で詳細を検討します。
❸
設計書に従ってシステムを実際に作る工程です。なお、「システムを実際に作る」
ことを IT 業界では「実装する(implement)」と言います(DBMSをデータベース
の「実装」と呼ぶのと同じ意味です)。
この工程は、一般的にはプログラマによるコーディングを指すことが多いのです
が、それ以外にもサーバーやネットワーク機器、ストレージといったハードウェア
の調達や環境の物理的構築といった作業も含まれます。近年ではこうした物理層の
タスクの多くがクラウド化によって簡略化することも可能になりました。
❹
実装によって組み上がったシステムが、本当に実用にたえる品質であるかを試験
(テスト)する工程です。目的に応じてテストの種類とレベルにも何種類かありま
すが、大きくは機能的な品質に対するテストと、性能や信頼性といった非機能品質
に対するテストの2 種類に大別できます。
上記の四つの工程は、システム開発の最も基本的な分類であり、各工程はさらに
いくつかのサブ工程に細分化されます。このうち、本書では、「設計」工程に焦点
を当てていくことになります。 ...