
9
8
7
6
5
4
3
2
1
8-3
本節は、3-4節の「第1正規形」と7-2節の「非スカラ値(第1正規形未満)」の
続きです。「やれやれ、またスカラ値と配列型の話か」と思うかもしれませんが、
またその話です。このポイントは、それだけ難しく、誰もが設計に悩む箇所なので
す。それだけに、本節で重点的に解説しておきます。
7-2節では、非スカラ値を認める配列型を紹介しました。驚いた方もいるかもし
れませんが、リレーショナルデータベースは、この配列型を原則許可してしまった
のです。現時点において配列型の使用は、アンチパターンに位置づけて良いのです
が、一方で配列型を使わずに配列を模倣する論理設計があります。それが本節で
紹介する「列持ちテーブル」です。別名「繰り返し項目テーブル」とも呼ばれます。
この列持ちテーブルは、3-4節の「第1正規形を作ろう」でも一度紹介したこと
があります。再び「扶養者」テーブルをサンプルに使うと、以下のような構造のテー
ブルでした。
000A 加藤 達夫 信二
000B 藤本
001F 三島 敦 陽子 清美
JavaやCといったプログラミング言語であれば、kodomo[0]、kodomo[1]、
kodomo[2]……のような形で子のデータを配列に保持します。それをテーブルの
「列」を使って模したのが、この列持ちテーブルです。この構造のテーブルは、わ ...