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二次元表によく似た「テーブル」という形式(もともとtableという単語には「表」
という意味もありますが)を採用したリレーショナルデータベースは、その強力で
便利な表現力を駆使して、ありとあらゆるシステムの基幹データベースとして採用
されるようになりました。今では、特に前置きなく「データベース」といえば、暗
黙にリレーショナルデータベースを意味するほどです。二次元表は、生活の中で最
もよく使う馴染み深い表現形式の一つですから、人間にとっても直観的に理解しや
すく便利なものです。
しかし、誰にでも得意不得意というのはあるものです。リレーショナルデータ
ベースは、幅広いオールラウンダーではあるのですが、それでもいくつかの苦手な
相手を持っています。その一つが、本章で取り上げる「木構造」の取り扱いについ
てです。
本章では、この木構造をリレーショナルデータベースで扱う方法にどのようなも
のがあるか、その選択肢を検討していきます。
最初に、木構造のデータがそもそもどのようなものか、という点をはっきりさせ
ておきましょう。木構造というのは、名前のとおり、データが「木」に似た形をし
ているような階層状の構造です。数学的には「閉路のない連結なグラフ」として定
義されるグラフ構造の一種です。この構造は私たちの周りにもたくさんあって、た
とえば会社などの組織や、製品の部品同士の関係などは、木の階層構造を持って
います。第 6 章で見たB-tr