
3-7
本章の冒頭でも述べたように、一般的な業務を設計する場合、ほとんどのケース
では第 3 正規形までを意識しておけば事足ります。したがって、理論的な話に興味
のない方は、ここから数節は飛ばして、3-10節のまとめを読み、演習問題へ取り
組んでいただいてもかまいません。この3-7 節から3-9 節は、必要になったときに
再度読み返していただけば十分です。
一方、複雑な業務設計においては、より高次の正規形を必要とするケースも、た
まにですが存在することも事実です。正規形のレベルは第5まで定義されており、
こうした第3を超える正規形に留意する必要がある場合があります。第3を超える
正規形のことを「高次正規形」と呼びますが、本節以降の数節では、そのような高
次正規形について解説します。
正規形において、3次のすぐ上位に位置するのが、ボイス-コッド正規形で
す。これは考案者の二人の名前から取られており、BCNF(Boyce–Codd normal
form)という略称でも呼ばれます
。
「第3 正規形の次は第 4 正規形では?」と思った方もいるでしょう。しかし、正規
形の理論では第3と第 4 の間に、このボイス-コッド正規形が定義されています。
というのも、実はこの正規形はある意味で第 3 正規形をより厳密にしたものと考え
られるからです。そのため、ボイス-コッド正規形は、非公式にですが「第3.5 正
規形」という呼び方もされます。
第 3正規形を満たしていて、かつ、ボイス ...