
サイジングというのは、失敗すると被害が大きいわりに、高い精度で行なうの
も難しいという、悩ましいタスクです。用意したストレージの容量が大きすぎると
か、リソースが余ってサーバーがスカスカ、というオーバーサイジングの場合なら
まだ上司や顧客から「もっと安く上げられたんじゃないのかね」と嫌味を言われる
程度で済みますが、用意したハードウェアスペックで不足した場合には目も当てら
れません。混雑時にパフォーマンス低下が発生するぐらいならまだしも、システム
全体がダウンして巨額の損失を出してしまう、なんていう惨劇を招くこともありま
す。システムの中でも最も慎重なサイジングが求められるはずの金融機関のシステ
ムでさえ、時折、処理集中による高負荷のためシステムダウンする、というニュー
スが報じられるぐらいです。それだけ、サイジングは物理設計の中でも難易度の高
いタスクなのですが、これがこなせるようになればDBエンジニアとしてはエース
級です。
こうしたサイジングの困難を緩和する手段として、パブリッククラウドの利用が
データベースの世界でも一般的になってきました。最初にスモールスタートで始め
て、「キャパシティが足りなくなったな」と思ったタイミングでスケールアップ/
スケールアウトが可能なクラウドは、サイジングの難しいタイプのシステムには最
適です。こうしたケースにおいては、クラウドの利用を積極的に考えるべきでしょ
う。しかし、それでも「」という崩すことのできない大前提があることは、繰
り返しになりますが忘れないように ...