クラウドFinOps 第2版 ―協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定
by J.R. Storment, Mike Fuller, 松沢 敏志, 風間 勇志, 新井 俊悟, 福田 遥, 門畑 顕博, 小原 誠
はじめに
親愛なる読者の皆さんへ。
J.R.とMikeです。私たちは、2022年初頭からこの本の第2版に取り組みはじめました。2022年は、この本の第1版を書いた2019年とは全く異なる状況でした。COVIDによってクラウドへの移行が急速に加速し、クラウド支出の成長に関する従来のすべての予測が崩れ去りました。私たちがこの第2版を書きはじめた後、世界的な経済不況が組織(主要なクラウドサービス事業者を含む)にクラウド支出効率の重要性を取締役会レベルまで議論するよう促すようになったのです。このとき、AmazonのCFOは顧客のクラウド請求を削減する支援を約束し、MicrosoftのCEOは「より少ないリソースでより多くのことを成し遂げる」ことが最優先事項であると述べました。
一変した世界
FinOpsという概念は、ほとんど知られていなかった用語から、ビジネスにとって不可欠なものへと変わりました。2020年以前のカンファレンスでは、「FinOpsって何だ?」という声を頻繁に耳にしていましたが、2023年には、クラウドサービスを利用している組織の80%が専任のFinOps機能を確立すると予測されています(https://oreil.ly/uoyks)。FinOps Foundationは、瞬く間にあらゆる主要産業やFortune 500、FTSE 100、ASX 250の大多数を代表する約10,000人の実践者を擁する世界的な勢力となりました。アナリストによるとFinOpsは親しみのなかった用語から、検索トラフィックが10倍以上にもなるまでに増加し、Amazon Web Servicesのような大手クラウドが「クラウド財務管理(Cloud Financial Management:CFM)」という名称に言及するようになったのです。 ...
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