クラウドFinOps 第2版 ―協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定
by J.R. Storment, Mike Fuller, 松沢 敏志, 風間 勇志, 新井 俊悟, 福田 遥, 門畑 顕博, 小原 誠
23章コンテナの世界におけるFinOps
マイクロサービスアーキテクチャの採用を後押しする仕組みとして、コンテナ技術が注目を集めています。ここ数年で、組織が運用するコンテナ環境の数が急増しています。実行中のコンテナインスタンスが1つだけであれば管理はとても簡単ですが、何百、何千、何万ものコンテナを複数のサーバーインスタンスにまたがって実行するとなると管理は難しくなってきます。そこで登場したのがKubernetesのようなオーケストレーションソリューションでした。Kubernetesを用いることで構成の保守、コンテナ群のデプロイや管理を、DevOpsチームがオーケストレーションできるようになりました。
コンテナとコンテナオーケストレーターは、多くのチームにとって一般的な選択肢となってきています。そのため、FinOpsを実践するにあたって、これらのコンテナ化されたワークロードが与える基本的な影響を理解しておくことが極めて重要になります。
コンテナ環境がFinOpsに大きな影響を与える最も重要な理由は、ほとんどのコンテナ環境が複雑な共有環境であるということです。共有されたクラウドコンピューティングインスタンス上で実行されるコンテナのような共有リソースは、コスト配賦、コストの可視化、リソースの最適化に関する課題を引き起こします。コンテナ化された世界では、従来の仮想マシン(VM)のみを前提としたFinOpsのコスト配賦は機能しません。リソースのコストに、タグやラベルを単純に割り当てることはできません。なぜならクラウドやオンプレミスの各リソースは、それぞれが異なるアプリケーションをサポートし、常に変動する複数のコンテナを実行している可能性があるためです。さらに、組織内の異なるコストセンターに関連付けられる場合もあります。しかし、心配はいりません。本章では、コンテナ化された世界でもFinOpsの実践を成功させるための変更や調整について見ていきます。 ...
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