クラウドFinOps 第2版 ―協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定
by J.R. Storment, Mike Fuller, 松沢 敏志, 風間 勇志, 新井 俊悟, 福田 遥, 門畑 顕博, 小原 誠
14章Optimizeフェーズ:目標達成のための調整
Optimizeフェーズに入ると、ほぼリアルタイムでの意思決定、異常の特定、効率的な支出に焦点が移ります。組織が設定した期待値に対して、どの程度うまく機能しているかを理解できるようにメトリクスに対する目標設定を行います。
本章では、なぜ目標が必要か、それらをFinOpsの世界でどのように実装すべきか、どのように設定するかについて詳しく説明します。また、コスト最適化の目標も紹介します。これにより、Optimizeフェーズの残りの部分の準備が整います。
14.1 なぜ目標を設定するのか?
クラウドへの旅は、さまざまなストーリーがあります。ある人にとっては、すべてのサービスがクラウドに展開される速度が、そのためのコストよりも重要です。他の人にとっては、もう少しゆっくりと進めて、プロセス全体で予算を維持することが主な目標です。また、すでにクラウドを利用していて、予想以上に出費がかさんでいることに気づいている人もいることでしょう。彼らが支出をコントロールする必要性を感じているのは当然です。
ほとんどの組織で、チームレベルでさまざまなクラウドのストーリーが進行していることは注目に値します。あるチームはクラウドネイティブで、かつコストを維持したいと考えている場合もあります。クラウドへの移行や新規プロジェクトを推進しており、費やした金額よりも納期に重点を置いている企業もいます。
企業レベルおよび個々のチームごとに目標を設定することで、ビジネス上の意思決定の追跡、期待値の設定、さらにクラウド支出のうち、期待どおりに物事が進んでいないのはどこなのかを特定することができます。
14.2 最初の目標は適切なコスト配賦
さらなる目標を設定する前に、現在の状態を明確に理解する必要があります。クラウドでリソースをスケールアウトする際に明確なタグ付けやアカウント分離戦略を導入していれば、取り組むべきこととそれを最適化するための最良の方法が理解しやすくなります。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access