クラウドFinOps 第2版 ―協調的でリアルタイムなクラウド価値の意思決定
by J.R. Storment, Mike Fuller, 松沢 敏志, 風間 勇志, 新井 俊悟, 福田 遥, 門畑 顕博, 小原 誠
25章他のフレームワークとの結び付き
初めからクラウドで事業が立ち上がり、技術予算の大部分がクラウドに使われているような組織でない限り、FinOpsが1つだけ孤立して存在するようなことはなく、組織内で実践されている唯一のIT管理規律がFinOpsということもおそらくはないでしょう。
テクノロジーサービスの提供方法を定義し、それらに関する支出の価値を理解し、利用もしくは提供を加速させながらもさまざまなリスクから組織を安全に保つため、ほとんどの組織はさまざまな異なるIT管理規律を使用しています。
本章では、他のITおよび技術支出に関連するフレームワークを使用する組織内の他チームとの協力方法について、最初の道筋を提示します。特に、方法論間の技術的な共通部分(ここで扱うには詳細すぎるため扱いません)よりも、それらの方法論を用いるチームや人々と協力する方法について注目します。目標は、他のフレームワークや規律とうまく協力し、重複・競合せずに補完することです。組織内での他者に及ぼす力の確立や、組織内における影響力を作ろうとして、規律や部局間の摩擦が生じることは非常に頻繁に見られることです。FinOpsは、あらゆるIT支出に関する問題への万能薬とされるものではありませんが、FinOps以外のIT管理機能やチームを含む組織内のあらゆる規律が、効果的にクラウドの使用と費用を管理するのを手助けするためのものです。
IT関連のフレームワークを網羅しようとすると、それは長いリストとなり、私たちの多くにとっては紛らわしいものとなるでしょう。資産、ライセンス、財務管理、セキュリティ、開発実践、アーキテクチャプロセスなど、広範にわたるIT管理の領域をそれらはカバーしているのです。
以下は、FinOpsの周辺に見られる一般的なフレームワークです。通常、それらは以下のようにFinOpsと相互に作用します。 ...
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