課題
人間関係と同じように、グリフ(フォントを構成する文字)にもうまく
いかない組み合わせがあります。例えばセリフ(いわゆる「ひげ」)つきの
フォントで、「f」と「i」が続く場合について考えてみましょう。図 5.15
の左上の例のように、f の上部と i の点が重なるため美しくない表示になっ
てしまいます。
そこで、フォントのデザイナーはリガチャー(合字)と呼ばれるグリフ
をフォントに追加しています。リガチャーとは 2 つまたは 3 つの文字を組
み合わせてデザインしたもので、組版ソフトウェアは該当する一連の文字
をリガチャーに置き換えます。図 5.15 は一般的に使われる常用リガチ
ャー(commonligature)の例です。右側がリガチャーです。
また、任意リガチャー(discretionaryligature)と呼ばれる種類のリガ
チャーもあります。これはデザイン上の代替として用意されたものです。
任意リガチャーが使われなくても、特に問題はありません。図5.16 に例
を示します。
ただし、デフォルトではブラウザ上で任意リガチャーが使われることは
ありません(これは正しいふるまいです)。常用リガチャーが使われるこ
ともあまりありません(これはバグです)。つい最近まで、種類を問わず
リガチャーを明示的に利用するにはUnicode文字を指定する必要がありま
した。例えば、「fi」をリガチャーとして表現するには「fi」と記
述しなければなりませんでした。以下のように、このやり方は問 ...