22章安全と学習
イノベーションを妨げる報酬構造に加えて、組織の文化は大きな役割を果たします。チームの成功をアウトプットだけで判断しているわけではないかもしれませんが、それでもチームが新しいことに挑戦しようとしないこともあります。なぜでしょう? その場合、組織のなかに失敗して学習できるだけの十分な安全性がないのかもしれません。
マーケットリーが成功したのは、チームが実験をしているあいだ、CEOやリーダーはイライラしつつも口出しせず待っていたからです。プロダクトマネージャーは組織から一定の信頼を得ていなければいけません。そうすることで、さまざまなオプションを実験する余地が生まれるのです。本当の意味で限界を打ち破るために、チームは見るからに突拍子もないことでも挑戦します。それはあなたが当初考えたソリューションとは違うかもしれませんし、チームも最初から答えをすべて持っているわけでもありません。ですが、チームがこの危険な道を探検することを許されなければ、現状を変えようとはしません。
現状は安全です。現状を維持することでイノベーションは阻害されます。
これは、私たちは壮大な失敗をするべきだという意味ではありません。リーンスタートアップの台頭を受けて、私たちはアウトカムに注目するようになり、失敗を祝うようにもなりました。はっきり言っておきます。失敗しても、そこから学習しなければ成功ではありません。学習はすべてのプロダクト主導組織の核となるものです。学習は組織を前に進めるものでなければいけません。
大がかりなやり方ですべてのお金と時間を費やすよりも、小さくすばやく失敗して、そこからうまくいきそうなことを学習するほうがよいのです。これこそが、プロダクトマネジメントにおいて問題の探索とソリューションの探索を行う理由です。これによってマーケットでの失敗リスクを減らすのです。 ...
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