25章マーケットリー:プロダクト主導企業
マーケットリーがビルドトラップから抜け出すにはさらに数年かかりました。多くの人たちは、長らくアウトプット重視の考え方で働いていました。そのため、最初のうちはこの新しい働き方を信じられなかったのです。ですが、その後数年ですべての結果が出てきて、数字に反論するのは難しくなりました。マーケットリーは戦略的意図を達成できて、企業向けでも個人向けでも収益を増やしました。その結果、大手の教育会社にかなりの高額で買収されました。
マーケットリーは目標を達成するまで、戦略の優先順位を定期的に見直し続けました。年間の予算編成と戦略策定における人為的な時間境界はなくなりました。代わりに投資志向のアプローチを採用して、プロダクトチームが実験と調査によって検証したイニシアティブに予算を割り当てつつ、毎年成長戦略のための予算を組みました。マーケットリーはアイデアの多くを早い段階で捨てるようになりました。それによって、目標を達成する上で本当に重要なことに集中できるようになりました。
マーケットリーが成功できたのは、変革は自分から始めなければいけないと理解しているリーダーがいたからです。クリスは、自分がアウトカム志向のマインドセットや顧客中心主義を持たず、不確実性も受け入れなかったら、組織の誰もできないのをわかっていました。「自分が変わりたいと思っていないのに、どうやって組織のほかの人たちが変わることを期待できるんだろう?」 彼は早くから私にそう言っていました。
彼にとって最初は難しいこともありましたが、プロダクト主導によって達成できることを信じていたので辛抱できました。企業の変革における最大の間違いの1つは、変化を起こすのはリーダー自身ではなく自分以外のみんなの仕事だとリーダーが考えてしまうことです。 ...
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