第V部プロダクト主導組織
プロダクト主導組織の特徴は、アウトプットではなくアウトカムを中心にものごとを組み立てて理解する文化にあり、それにはアウトカムに応じて戦略を評価するリズムを企業が持っていることも含まれます。プロダクト主導組織では、従業員は学習と目標の達成をもとに報酬を受け取ります。マネジメントはプロダクトチームが顧客の近くにいることを奨励し、プロダクトマネジメントはビジネスを推進する重要な機能と見なされています。
「iPhoneは今後相当なものになると思います。カメラの技術を携帯電話に組み込む方法を本気で考えておくべきです」 私たちがそうコダックのチームに訴えると、参加していた9人全員が大きく頷きました。2008年、デジタル写真の領域で大きな転換が始まりました。そのあとコダックがどうなったかはみなさんご存知でしょう。破壊の実例として多く取り上げられています。当時私はそこにいて、組織がイノベーションを計画しないでいると何が起こるのかを直接目にしました。
その1年前、私はコーネル大学のイノベーションチームに選ばれました。チームは、イメージング分野の画期的なイノベーションを研究するコダックリサーチラボと提携して、20代前半の人たち向けの新しいプロダクトを作ろうとしていました。コーネル大学の大胆不敵なリーダーたちは、実際に作る前に顧客と話して問題を検証するという新しいプロダクトの作り方を実験していました。コダックは挑戦の準備ができていました。
プロジェクトが始まる数か月前の2007年1月9日に、スティーブ・ジョブズは初代のiPhoneを発表しました。みんな携帯電話でインターネットが使えることに夢中になっていましたが、コダックはあるデバイスのインターネットとカメラに注力していました。 ...
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