付録E探索の重大さ
3章で効果的なエンジニアリング戦略の策定について説明した際に、公開されているエンジニアリング戦略がほとんどなく、それらから学べないという課題に触れた。戦略が明文化されている会社で働いていない限り、戦略を目にすることはほとんどないだろう。効果的な戦略がどのようなものかを知るために、この付録では、2019年のある時点におけるStripeのエンジニアリング戦略を編集したものを紹介する。
簡単なまとめ:ほぼすべてを標準化し、探索では桁違いの改善がもたらされるようにし、同時並行的な探索を制限する。
技術の標準化は、レバレッジを生み出す強力な方法だ†1。技術を標準化すれば、少しのツールを改善するだけで、すべてのエンジニアの生産性が向上する。優れた技術を採用することは、長期的にはさらに強い力となり、成功は時間とともに複利的に作用する。機能するものを標準化すること、優れた技術を探索すること、優れた技術の採用を支援することのトレードオフとタイミングが、エンジニアリング戦略の核心だ。
[†1] 著者による記事「Building Technical Leverage.(技術的レバレッジの構築)」(https://lethain.com/building-technical-leverage/)参照。
それには、標準化を優先し、明示的に限定された数の探索を追求するのが効果的だ。このとき、探索の対象は、現在の標準に対して最低でも一桁の改善をもたらすことが事前に検証されているものとする。
E.1 標準化
標準化とは、少数の技術に焦点を当て、それらの技術の能力と制約の範囲内でアプローチを適応させることだ。
技術の数を絞ることで、それぞれの技術へのより深い投資が可能になり、技術間の統合に費やす時間を削減できる。絞り込まれた標準は、優れたドキュメントの作成、効果的なトレーニングの実施、優秀なツールの提供などのプロセスを簡素化する。 ...
Become an O’Reilly member and get unlimited access to this title plus top books and audiobooks from O’Reilly and nearly 200 top publishers, thousands of courses curated by job role, 150+ live events each month,
and much more.
Read now
Unlock full access