17章検証を伴う信頼
エンジニアリング統括責任者への道のりは、かつてはソフトウェアエンジニアとピープルマネジメントを兼ねるハイブリッドな役割を果たすようになるところから始まっていた。その役割は一般にテックリードマネージャー†1と呼ばれ、チームの上級技術職としての貢献と、部下のピープルマネジメント業務の遂行を兼務していた。このキャリア転換に苦戦し、ピープルマネジメントで成功するために必要な新しいスキルを身につけることの不快感を避けて、馴染みのある技術リーダーシップに戻ってしまう人も多かった。
[†1] 著者のブログ記事「Tech Lead Management roles are a trap.(テックリードマネージャー職は罠)」(https://lethain.com/tech-lead-managers)参照。
その後、業界は、技術的なリーダーシップと人間的なリーダーシップを別の役割に切り離すことで、この課題を解決しようとしてきた。今日、初めてマネージャーになった人たちは、仕事中にコードを書くのをすぐにやめるべきだというアドバイスを受けるのが通例だ。コードを書くことは、チームのマネジメントを学ぶという、より重要な仕事から目をそらすことになるからだ。この世界では、マネージャーはチームの仕事からは一歩下がり、チームのマネージャーになることに集中すべきだ。このアドバイスは、ほとんどのマネージャーがマネージャーとしてのキャリアの初期に手にする、次の短いフレーズに要約される。「チームを信頼せよ」
このアドバイスはほとんど正しい。しかし、だからこそ誤用しやすい。マネージャーや統括責任者に本当に必要なのは、無条件の信頼ではなく、検証を伴う信頼だ。これは信頼しつつも検証を怠らないというアプローチを指す。この章では、次の内容について説明する。 ...
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