May 2025
Beginner to intermediate
396 pages
4h 24m
Japanese
エンジニアリング統括責任者になると、見えないタイマーが背後で時を刻み始める。チクタク、チクタク……。やがてそのタイマーが鳴り、誰かがあなたのところに駆け寄ってきて、エンジニアリング戦略を要求してくる。彼らがいうエンジニアリング戦略が何を意味しているかは明確ではない。けれど、彼らはそれを本当に心から望んでいる。エンジニアリング戦略さえあれば、物事はうまくいくはずだ、と彼らの目があなたに訴えかける。長い間、そのような訴えは私を悩ませてきた。何が求められているのか、わかっていなかったからだ。エンジニアリング戦略とは何なのか、私はわかっていなかった。
「付録E 探索の重大さ」に掲載したStripeでの技術の標準化と探索のバランスに関する戦略から『スタッフエンジニア』(日経BP)の「エンジニアリング戦略を立てる†1」(私はこれを4回ゼロから書き直した)まで、私は自分の定義を継続的に改良してきた。簡単に言えば、エンジニアリング戦略とは、次のことを定義するドキュメントだ。
[†1] 元になった記事は「Guides / Writing engineering strategy(ガイド/エンジニアリング戦略を書く)」(https://staffeng.com/guides/engineering-strategy/)で参照できる。
統括責任者の仕事をする中で、私はついにエンジニアリング戦略が達成すべきこと、そしてエンジニアリング統括責任者がその戦略の作成をどのように指導できるかについての自分の見解を固められた。この章では、エンジニアリング戦略が何なのかよくわからなかった数年前の自分を振り返りつつ、次について説明する。 ...
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