May 2025
Beginner to intermediate
396 pages
4h 24m
Japanese
数年前、エンジニアリング職のシニアリーダー候補者の面接で計画に関する質問をしたところ、「ああ、Pワード†1、つまり計画(Planning)についてですね」という答えが返ってきて興味深かった。この答えは、計画をあたかもビジネス上の忌み言葉としている、よく目にする見方を的確に捉えていたからだ。計画は、うまくいったとしても客観的に見て難しい作業だ。そして、うまくいかないと、その計画のせいでビジネスは数か月または数年の潜在的な進歩の機会を失うことになる。
[†1] 訳注:「頭文字がPで始まる公に言及すること自体が望ましくない(あるいは不快感や差別を助長する)語」 を指し示すときに使われる婉曲表現。
James Carseの『Finite and Infinite Games』(Free Press)は、人生のほとんどの物事を2つの異なる視点から見ることが可能だと提案している。1つは、人生を明確なルールと特定の勝利条件を持つ有限のゲームの連続として見る視点。もう1つは、人生をプレイヤーによって時間とともに進化するルールを持ち、ゲームを続けることが目標であるという無限のゲームとして見る視点だ。計画はルールが厳格な有限のプロセスと捉えられがちだが、私は計画を動的なルールを持つ継続的なゲームと捉える方がはるかに有用だと考えている。私がいっぱしのプランナーになれたのは、明文化されたルールを超えて考えられるようになったときだった。
計画のダイナミズムを通じて会社を導くことは、統括責任者にとって特に影響力の大きい仕事であり、有能な統括責任者が自らを大きく差別化できる分野だ。この章では、次のことを説明する。
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